ゼミ案内 むいむいの森 よだかの学校

私たちのエコロジーゼミ

このゼミでは、古今東西の様々なエコロジー(生態学)の知見や、環境思想を持ち寄り、広い視野で外観することによって、仲間づくりのための「対話の土台」を共有します。

開催概要
日時 2024年4月6日 14:00-16:00
場所 本巣公民館(晴天時は本巣市多目的広場(公園))
参加資格 どなたでも
参加料 ドネーション制
必要なもの あなたが重要だと思うエコロジーに関する書籍・文献

「地球を大切に!」とか「自然を守ろう!」「SGDsがー」という言葉を聞いて、どのような気分になりますか? ある人は、素直に共感するかもしれません。別の人は、自分の自由を制限するお説教を思い浮かべて、嫌な気分になるかもしれません。要するに、私たちが考えるエコロジー(生態学や環境思想)は、いまだにまるでバラバラであり、大した対話や合意がなく、対立を繰り返しています。

平時であれば、このような対立は笑って通過すれば良いのですが、差し迫った気候変動に関しては、何らかの合意や、それによる行動が必要となることもあります。普通の生活者である私たちが、まったく対話や合意、行動を持たなかったとしても、遠い国の権威ある科学者や官僚(テクノクラート)が、法に基づいた決定を行い、地域的条件を無視して、私たちの生活を具体的に規定します。

例えば、ある日突然、実施している自然教育プログラムにたいて、「その活動は、気候変動に効果がない」として予算を打ち切られたら、どう思います? あるいは、子ども達が遊ぶお気に入りの河が、自然保護を理由にした護岸工事によって使用できなくなったら、我慢できますか? もしくは、あなたが苦労して育てた有機野菜の隣に、有機JASマークを取得する事だけを目的とする多投入農業の「有機野菜」が並んでいて、「おかしい!」と思ったりしませんか?

このゼミでは、特定の環境思想を擁護したり、宣伝したりはしません。 古今東西の様々なエコロジー を持ち寄り、比較検討し、お互いにどのような批判があり、どのような対立があるのかを、概観します。

「地球を大切に!」 は、強い言葉であり、その1つを妄信して、他人に自分の正しさを主張するのは、おそらく非常に危険な行為です。その強い主張による対立は、結果として地球を守ることは無いでしょう。私たちに今、必要なことは、 「地球を大切に!」 を疑い、それを分解して相対化し、共有することです。

このゼミでは、様々な立場の「地球を大切に!」の主張を、冷めた目で眺めながら、「対話の土台」を共有します。

当日の流れ

00min-20min チェックイン&自己紹介
20min-80min 各自、お気に入りのエコロジー文献を紹介する
80min-110min 持ち寄った文献からマップを制作する
110min-120min 振り返り