※本ゼミは諸事情により延期します。
わたしたちの社会の、最大の問題とは、なんだろう。
差別や不平等があること?
権力の腐敗があること?
深刻な環境破壊があること?
他者への無関心があること?
人類学者のデヴィッド・グレーバーと、
考古学者のデヴィッド・ウェングロウは、
その問いに対し、
「社会を再創造することができなくなったこと」と答えた。
人間を、その発端から、想像力に富み、知的で、遊び心のある生き物として扱ってみたらどうだろうか? そのような生き物として理解するに値すると考えてみたらどうだろう? 人類が平等な牧歌的状態からいかにして転落したかを語るのではなく、なぜみずからを再創造する可能性を想像することさえできないほど、がんじがらめに思考の束縛に囚われてしまったのか? このように、問いを立ててみたらどうだろうか。
万物の黎明 p.10
地域や社会は、もともと、もっと自由だったのではないか?
あるいは、わたしたちは、もっと自由に、
さまざまな種類の社会のあいだを、行き来していたのではないか?
わたしたちの行動を無意識に規定し、わたしたちを捉えている
地域や社会に対する常識は、ほんとうに、普遍的なものなのだろうか?
参加者一人ひとりの身近な活動、
西濃地域の農村における民俗的な文化と歴史、
あるいは、昔の子ども・女性・老人の暮らし、
今昔の「アジール(自由領域)」を背景に眺めながら、
本書を読んで、感想を話したり、議論したりします。
※事前に読んでおかなくても参加できますが、
読んでおいたほうが、議論が深まります。
・日程
2024年1月30日(火) 10:00〜12:00
・書籍
万物の黎明 人類史を根本からくつがえす
デヴィッド・グレーバー/著 デヴィッド・ウェングロウ/著
酒井隆史/訳
光文社、2023年発行
・開催場所 オンライン(Zoomミーティング)
・参加費
無料
・記録について
当日の様子を、個人が特定されない範囲で、
写真や議事録等で公開する可能性があります。ご了承ください。
・申込方法
以下のフォームより申し込みください。